●QRコードでメール会員募集

2007年7月6日


 エムズGCはQRコードを用いてメール会員の募集を始めた。募集開始2週間で100名近くの会員が集まり、まずまずのスタートを切った。
 QRコードは、バーコードの進化したもので正方形の2次元コード。携帯電話のカメラで読み取るだけで簡単に自社のホームページなどに誘導することが出来、最近、雑誌やパンフレットなどでよく見られる。
同GCはメンバーシップコースのためメンバーとゲスト2種類のメール会員システムが必要になるため、QRコードを読み取った後、一定のフォームに必要事項を入力する方式。
 同じようにQRコードを採用しているゴルフ場はレラGC、北海道白老GRなどいくつか見られる。その目的もメール会員募集の他に、携帯サイトへの誘導、携帯電話による予約等があるが、同GCの狙いは、情報発信に力をいれ顧客を囲い込む。 平たく言うと、ゴルファーとの接点を多く持ち便宜を図ること。また、情報を手軽にタイムリーに送信することが出来るため、メール会員を多く集めることが出来ればその効果は大きい、としている。
募集方法は、ホームページ、館内掲示用ポスター、チラシ、レストラン・コース売店等卓上広告、名刺など様々なものにQRコードを印刷して、職員の勧誘のほかに、コース売店やキャディーによる勧誘など精力的に行っている。

 ここで、注目されるのは、顧客との接点を持つことである。ゴルフをする人が年々減少する中で、誰が読むかわからない今までのような広告をいくら出しても、ゴルファーは動いてくれない。しかし、ゴルファーが自発的にメール会員として登録してくれれば、発信する情報は必ず読み、評価してその内容が気に入れば動いてくれる。
 QRコードの利点をもう一度整理すると、
@携帯電話のカメラで読み取るだけで簡単に登録できる
AQRコード自体ユニークな図柄なため目立つ
Bこれを理由に、勧誘の糸口が出来る
Cコストが安い
 となり、QRコードの利用はあくまで簡便・容易な点にあり、導入するにも比較的簡単・安価な事からこれを利用しない手はないだろう。
 また、募集に際しては、登録した人に優待券(通常出回っているものなど)プレゼント等とすると、かなりの応募が期待でき、且つ住所、本人の休日、ゴルフ頻度等色々な情報も取れる。
 問題は最終目的の「顧客に動いてもらうため」であり、導入後の工夫が必要となる。 北海道白老GRの場合、QRコードによるメール会員募集ではないが、インターネット・メール会員システムを以前から取り入れており、氏名、年齢等の基本情報のほかに、来場記録とリンクさせ、ゴルファーが利用するであろう日時やサービスを反映した情報をタイムリーに発信しており実績を上げている。いずれにしても必要なことは、地道なデータの蓄積とタイムリーな活用で、これが軌道に乗れば広告宣伝費の節約にも繋がるのではないだろうか。


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